元アベンジャーのCOJ

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チョコとポテチとコーラが好き。

初めてMRIを体験してきた感想を生々しく書きます

30後半になって人生初のMRIを経験することに

最近頭痛が酷かったり物忘れをするようになったりと、いろいろと不安に思うことが多くてこの前MRIを受けてきました。

今回はそのことについて書いてみようかと思います。

検査開始

まず最初に、金属がついているものを身につけていてはいけないので、バスローブみたいな服に着替えさせられます。

マグニートーなんて目じゃないくらいの磁力が発生するらしく、MRIの近くに金属を持ち込むことは危険なのですね。

「狭いところは大丈夫ですか?」

「20分くらいかかります」

「頭は動かさないでください」

みたいなことを説明され、部屋の中に案内されます。

ベッドにのって仰向けに横になり、漫画の楽園市場に出てくる夢枕みたいなものに頭をセット。

「何かあったらこのボタンを押してください」とスイッチみたいなものを渡されました。

さらに内部では音がうるさいからとヘッドホンを被らされました。ヘッドホンからはゆるやかな音が流れています。頭部にはさらに上から透明なカゴのようなものを付けられました。

そしてベッドは動きはじめ、MRIの機械の中へと移動していきます。

なあに、20分くらいなら楽勝だと思ったのですが……

MRIの中で

ガァン! ガァン! ガァン! みたいな音が立て続けに耳元で鳴り、うるせえええええええええええ! と脳内で叫ぶ。

このヘッドホン全然役に立ってないぞ何か異常事態が起きてるんじゃないのかと考える。

首のあたりがムズムズしてきて動かしたくなるが、頭を動かしてはいけないと厳命されているのでこらえる。

首から意識を逸らすため、指に爪を食いこませて気を紛らわようと努力する。

ボタン押したい中断したい体を自由に動かしたいここから出たい。

まだ始まったばかりなのに本気でボタンを押しそうになる。

でもいい年したオッサンがそんなことで中断したらきっと笑いものになるだろうなと思って我慢する。

ここで体感的におそらく3分くらい。

目は閉じておきなさいと言われているのだがつい何度もまぶたを開いてしまう。しかし目を開けても視界いっぱいに白い機械の壁があるだけ。

やがて「これ機械が壊れて出れなくなるんじゃね?」と不安になる。

ハムナプトラのイムホテップみたいに生きたまま棺桶に閉じ込められるんじゃないのか、嫌だ嫌だ嫌だ。

ボタンを押したいボタンを押したいボタンを押したい。

でも押せない。

ボタンを持っていたら押したくなってしまうので持たないでおこう、とボタンをベッドの脇に放置する。

その直後「やばいボタンがどっかいった!」と慌てて手探りでボタンを探し、見つかってほっとする。結局自分の体の上に置くことにする。

でもボタンを押したくならないように手は触れないでおく。

ここで体感8分くらい。

焦燥感を鎮めるために思考の海に沈もうと努力する。

なぜか5億年ボタンの話を思い出す。

脳内で歌をうたって気を紛らわそうとするが、音がうるさすぎて集中できずにあきらめる。

漫画が読めれば時間もあっという間に過ぎるだろうになあ、と考える。

首のあたりがまたムズムズしてくるが動かすわけにはいかないので、代わりに足とかをバタバタさせたり爪で指をえぐったりして耐える。

独り言で「やべえ」「きつい」みたいなことを口にする。叫びたくなるがそれは我慢する。

今から秒数を数えようと思いつく。

1分は60秒だから20分は1200秒だ。

それに今からなら1200秒を数える前に絶対に終わるはず!

「いーち」「にー」「さーん」と心の中でカウントしはじめる。

それに併せて指でリズムをとる。

20秒数えて「ほらもう60分の1が終わった!」と自分を慰める。

30秒数えて「これで40分の1だ! いけるいけるもうすぐもうすぐ!」と元気づける。

もうMRIに入った時からここまで30秒を30セット以上はやってるよねと思い込もうとする

100秒数えたあたりで「これあと1100秒もあんのかよ」とつらい気持ちになる。

三桁の数字(※例 131)を「ひゃくさんじゅういち」みたいにカウントするか「いちさんいち」のようにカウントするかで迷うが「ひゃくさんじゅういち」とカウントすることにする。
(早めにカウントして仮に1200秒数え終わり、その段階でもしまだMRIが終わってなかったらどうするのだ?)

200秒を数えたあたりでやかましい音が途切れる。

音が途切れて「ひょっとして終わった!?」と思った瞬間にまた別タイプのやかましい音が再開するというパターンに何度も裏切られているので「どうせまだ続くんだろ? でもこんどこそは……こんどこそは……」と心が乱れる。

幸いやかましい音が再開することはなく、ベッドごと自分の体が動いているのを感じ、機械の外に全身が出たのを確認してようやく終わったかと安堵する。

とても長い20分でした

以上です。

漫画やら会話やらでは「MRIを受ける」という一言で済まされることが多いですが、その20分の中にはこんなドラマがあるのです。

もう本当に途中でボタンを押したくて押したくてしかたありませんでした。

やかましい音はその内慣れるのですが、やはり頭を動かしたいけど動かせないというのがね……。

頭以外の手足は動かせるので、そっちを動かして気を紛らわすことができたのは幸いでした。

あとやっぱり狭い空間の中に閉じ込められるのは結構こたえますね。

私はこれまで自分のことを閉所恐怖症だと思ったことはないのですが、狭いところが苦手という人の気持ちが少し分かった気がします。

なお、肝心の検査結果については脳には異常はないと言われました。

やはりメンタル的なものなのでしょう。

疲れましたが、すくなくとも脳に異常がないことが分かったのは収穫でした。

でも可能な限りもうMRIは受けたくないと思いました。