元アベンジャーのCOJ

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元アベンジャーのCOJ

チョコとポテチとコーラが好き。

昔ライトノベル新人賞に応募していた私が応募の際の注意事項などを解説します!

私は昔ライトノベルの新人賞に何度か応募したことがあります。

残念ながら二次選考を突破するのが限界で、作家としてデビューすることはできませんでした。

せっかくなのでその経験を元に、応募した新人賞についての所感や、応募する際に必要なアイテムなどについて書いてみたいと思います。

新人賞について

私が応募したことがある主な新人賞は以下の4つです。

・電撃小説大賞
・MF文庫J ライトノベル新人賞
・GA文庫大賞
・オーバーラップ文庫大賞

まずはそれぞれを簡単にご紹介します。

電撃小説大賞

ライトノベル界では最もメジャーと言ってよい電撃文庫の新人賞。

電撃文庫からは発刊されている作品数も数多く、有名なタイトルも『ソードアート・オンライン』『とある魔術の禁書目録』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』など、枚挙にいとまがありません。

そんな電撃文庫の電撃小説大賞は年に1回の選考が行われます。

もちろん毎年数千の応募作が集まり、その中で鎬を削ることになります。
去年の応募数は小説部門だけでも4878作品。ライトノベル新人賞の中でも群を抜いています。
最も受賞の難易度が高いレーベルだと言ってよいでしょう。

作品は第4次選考まで行った後に最終候補を選出。
最終選考委員により大賞及び各賞の受賞作品が決定されます。

受賞作品は出版確約。

さらに各賞ごとに下記の賞金が授与されます。

大賞…300万
金賞…100万
銀賞…50万
メディアワークス文庫賞…100万
電撃文庫MAGAZINE賞…30万

受賞できなかった場合も最終選考まで残れば担当編集が付き、デビューできる確率もアップ。

また、ここは選考から落ちた者も出版できる可能性がある『拾い上げ』が多いことでも有名です。


1次選考以上を通過することで評価シートをもらうことができます。
残念ながら私は電撃で1次選考を通過したことがないのでどのような評価シートが届くかは知りません。

かつては原稿郵送による応募しかできませんでしたが、現在はWeb上でも応募できるようになったようです。
Webで応募するためにはあらかじめ登録をしておく必要があるとのこと。
応募のハードル自体は下がったとはいえ、ライトノベル界の登竜門と言える存在でしょう。

電撃小説大賞

MF文庫J ライトノベル新人賞

MF文庫Jで今もっともメジャーな作品は『Re:ゼロから始める異世界生活』でしょうか。

MF文庫J ライトノベル新人賞は毎年、第一期から第四期まで、計4回応募するチャンスがあります。

応募数は各期大体400~500くらいで、1年では合計1500~2000前後の応募数となります。
4回の予備審査でそれぞれ佳作を選出。
そして佳作に優れた作品があった場合、年に1度の最終審査結果において大賞や最優秀賞を授与されます。
佳作以上の入賞作品はMF文庫Jから出版されますので、予備審査でトップに立つことが出来れば作家としてデビューできることになります。

賞ごとに授与される賞金は以下の通り。

大賞…300万
最優秀賞…100万
優秀賞…50万
佳作…10万

他にも予備審査で一定の才能を認められた作品の応募者に活動支援費として6万円が進呈される、チャレンジ賞があります。


ここも郵送応募の他にWeb応募があります。
私が応募していた頃は郵送しかなかったのですが、便利になりましたね。
どちらも規定に従って応募しましょう。

応募者全員が評価シートを貰うことができます。
ちなみにここの評価シートは結構辛辣なことが書かれます。
メンタルがバキバキにやられる可能性がありますので、無駄にプライドが高い場合は覚悟して開封しましょう。

20くらいの項目にそれぞれ5段階評価をつけられます。
私はここで二次選考を突破したことがあるのですが、その作品も4以上の評価は2つくらいしかありませんでした。
他はほぼ3か2でしたね。
一次選考すら突破できなかった作品は見るも無残な評価になりますw

予備審査で三次選考を通過すると編集部に招待され、編集から直接アドバイスを貰うことが可能。
デビューもグッと近くなるのではないでしょうか。

bc.mediafactory.jp

 

GA文庫大賞

『這いよれ!ニャル子さん』でおなじみのGA文庫。

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』とかも有名ですね。

応募できるチャンスは年2回。
前期と後期に分かれています。

直前の第9回GA文庫大賞前期の応募数は621。
過去の統計からでは、前期よりも後期の方が応募数が増える傾向があります。
1年で大体1000~1500くらいの応募作品が集まると考えてよいでしょう。

前期と後期で奨励賞に選ばれた作品の中から大賞と優秀賞が選出され、大賞、優秀賞受賞作が出版されるという流れになります。
奨励賞の方にも担当が付きますので、デビューに向けて精進しましょう。

大賞……100万
優秀賞……50万
奨励賞……10万


ここは紙原稿での応募は不可能で、専用の応募フォームよりテキストデータで応募することになります。
受け付けてもらえるデータファイルはテキスト形式(拡張子が.txt)のみですので気をつけましょう。

希望者は全員評価シートを受け取ることが可能です。
評価シートについては現在手元になく、ちょっと記憶があいまいなのですが……。
たしか5項目の星形のグラフ式で、末尾にコメントが載っている形だったかなと思います。

GA文庫|GA文庫大賞

オーバーラップ文庫大賞

紹介してきた中では最も新しいレーベルです。

『灰と幻想のグリムガル』『ありふれた職業で世界最強』といった作品が刊行されています。


『Occultic;Nine -オカルティック・ナイン-』も現在アニメ放映中。

小説家になろうとのコラボを積極的に行っており、『ありふれた職業で世界最強』もなろう発の作品ですね。

オーバラップ文庫大賞は1年がいくつかのターンによって区切られており、今年度は第1ターンから第4ターンまで、年に4回の応募チャンスがあります。

応募総数は初年度は1433作でしたが、二年目は1096作で三年目(去年)は743作。

今年はすでに第2ターンまで終わっていますが、最終的に1000作くらいに落ち着きそうです。

応募数だけで見るなら、一番狙い目かなという気がします。

それぞれのターンで佳作を選出し、最終的に大賞・金賞・銀賞の作品が決定されます。
受賞後は担当編集が付き、デビューを目指すことになります。

各賞の賞金は以下の通り。

大賞……300万
金賞……100万
銀賞……30万
佳作……10万


応募作品はWeb投稿でのみ受付。
会員登録してログインページを作り、その中から作品を投稿したり投稿作品を確認したりできます。
応募作品は全て評価シートを貰うことができ、評価シートもログインページ内で閲覧することが可能です。

幸いログインパスワードを覚えていましたので、昔の評価シートが出てきました。

せっかくなので公開してみようかと思います。
全部を公開するのもちょっとあれなので、三国志で馬超と韓遂の仲を引き裂いた離間の手紙のように一部黒塗りで。

一次選考を突破して二次選考で落ちた作品です。

こちらが一次選考時の評価シート。

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3項目が5点、2項目が4点とほぼ満点な評価となっています。

これを見た時は「いけるんじゃねw」と思ったのですが……。

続いて第二選考時の評価シートです。

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ここでは1人ぶんしかあげていませんが、二次選考は2人からの評価を貰えます。

結果はあっさり落選。

一次選考の評価が良かったからといって、楽観しない方が良いという見本です。

 

正直言って昔の自分の作品はあまり見直したくありませんねw
なんというか、背筋がゾワゾワしてくる感じです。

選考が終わったらリアルタイムで評価シートを見ることが出来るのも、このオーバーラップ文庫大賞の利点だと言えるでしょう。

over-lap.co.jp

新人賞ごとの規定文字数などの差

各新人賞は、応募作品1ページあたりの文字数や用紙の数などに差があります。
印刷する場合は特に気をつけましょう。

・電撃小説大賞
1ページ42文字×34行の書式で、80枚~130枚。
あらすじは800文字以内。

・MF文庫J ライトノベル新人賞
1ページ40文字×34行の書式で、80枚~150枚。
概要は1000文字程度。

・GA文庫大賞
1ページ42文字×34行の書式で、80枚~130枚。
あらすじは1000文字以内。

・オーバーラップ文庫大賞
1ページ40文字×34行の書式で、80枚~150枚。
あらすじは1000文字程度。

原稿を郵送で応募する場合に必要な道具について

Web応募ではなく紙に印刷して応募する際について、過去の自分の経験からいくつかアドバイスを。

印刷機を用意しましょう!

まずは印刷機があると便利です。

印刷に使う紙は普通のA4コピー用紙でOK。

片面に文字を印刷します。

コンビニなどでも印刷は可能ですが、どうせ印刷時の規定ミスや誤字などを発見して再印刷することになりますので、自宅に印刷機を用意しておいたほうが良いです。

私が使っている印刷機はこちら。

brotherのHL-2240Dです。

A4サイズまで、そしてモノクロ印刷しかできませんが、原稿を印刷するだけならこれ以上の機能は必要ありません。

新人賞に応募しなくなった今でも、職務経歴書や確定申告の書類などを作成するときに重宝しています。

一家に一台印刷機があるといろいろと捗りますよ!

印刷後、もう一度最初からチェックしましょう

「データで確認した感じ何もミスがない。完璧だ!」

……と思っていても印刷してみると誤字等が見つかるものです。

印刷後もちゃんと頭からじっくり読み直してみましょう。

誤字くらいならそのページ1枚だけを再び印刷すればいいので楽です。

大きな修正箇所が見つかり、その結果行などがずれることがあったら、諦めてそれ以降のページを全て再印刷しましょう。

応募できなくなった用紙は裏側が白紙なので、小さく切り分けてメモ帳として再利用していました。
小説のネタなどが浮かんだらそれにメモしましょう。
後述のダブルクリップもメモ帳をとじるのに活用できます。

梗概・あらすじについて

原稿と一緒にその作品のあらすじをまとめたものを提出しなければなりません。(Web応募の場合ももちろん必要になります)
その物語の最初から最後までを、規定文字数で簡潔にまとめてください。

「~の運命はどうなってしまうのか!?」

みたいな終わらせ方は駄目です。
ちゃんとラストまで書いてください。

ミステリー作品などもネタばれしてしまって問題ないです。

あらすじも規定違反すると選考対象から外れてしまいますので、ちゃんと応募規定にしたがって書きましょう。
応募作品と同じくらい大事なものだと考えて作成しましょう。 

応募作品のとじ方

応募作品のとじ方にも各新人賞ごとに推奨されているルールがあります。

電撃小説大賞は紐で

電撃小説大賞は紐で原稿をとじましょう。
穴を開けるパンチャーはこういう小さいやつでも十分です。


1穴タイプです。

一度に100枚の穴を空けるのは無理なので、何回かに分けて空ける必要はありますが。

位置を気をつけてやればそうそう失敗しませんが、あまり自信がなかったら大きいパンチャーを買いましょう。
右上に穴を開けて紐を通してとじましょう。
私が使っていた紐と同タイプの商品はこれです。

 

MF文庫J ライトノベル新人賞はWクリップで

MF文庫Jに投稿する原稿はダブルクリップでとじましょう。
これくらいのサイズだと安心です。(私が使っていたmammothのダブルクリップ大が見当たらなかったので、代わりに同系統のクリップを貼っています)


とじる場所は右上です。
電撃に比べると簡単ですね。

とじ方のルールを守らなかったらどうなるの?

それは面接に私服OKと書かれているからといって本当に私服で会社を訪れるようなものです。
わざわざ減点要素を自ら作り出す必要はありません。

応募作品を郵送するのにはレターパックライトが便利です

こちらがレターパックライト。

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かつて使っていたものがひとつ余っていました。

レターパックライトなら原稿も100枚以上入ります。
過去に用紙140枚くらいの作品を入れたことがありますが、特に問題ありませんでした。

レターパックライトは郵便局で購入できますが、コンビニでも買うことができます。
少なくともローソンでは買えました。
1つ360円です。
切手を貼る必要はありません。

原稿をビニールや緩衝剤などで包んでよいのか?

原稿はすぐに読めるようにそのまま入れたほうがよいという意見もありますが、私は緩衝材(プチプチ)で包んでレターパックに入れていました。
雨に濡れることはもちろん、郵送物が事故に巻き込まれることもありますので、備えはしておくべきだと考えたからです。
緩衝材で包んだから審査対象から外れる、というのはただの都市伝説だと思います。

(プチプチはamazonにも売っていますが手ごろなサイズが見当たらなかったので、大きめの文房具屋で2メートルぶんくらいを買った方が良いでしょう)

全てが終わったらポストに投函しましょう

レターパックは追跡サービスもあるので、ちゃんと郵送されたかどうかの確認もすることが可能です。
追跡する際にはコードが必要になりますので、投函する前にコードが書かれているシールをはがして保管しておきましょう。

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赤く囲んでいるシール部分を投函前にはがしてください。

到着を見届けたらあとは受賞することを祈りましょう。

落選した作品の使いまわしについて

一度落選した作品を別の新人賞に使いまわすことは基本的に問題ありません。念のため応募要項で確認はしておきましょう。
ただ、落選した作品はどこかに問題があるということなので、大人しく別作品を作ったほうが良いかもしれません。

なお、応募中の作品をまだ結果が出てないうちに使いまわすことは二重投稿になりますので、もちろんNGです。

応募する新人賞の作品は一通り目を通しておきましょう

各レーベルの代表作品や新作はちゃんと読んで、レーベルごとのカラーを理解しておきましょう。
ライトノベルにはライトノベルのルールがあります。
「一般の小説新人賞で良いところまで行けたからラノベで軽くデビューだ!」

みたいな考えだと痛い目を見ることになるかもしれません。

また、現在世間で流行っている作品と自分のネタが被っている時があります。
その場合は選考時に不利になる可能性もありますが、あきらめて別のネタを考えてもいいし、もちろんそのまま応募してみても構いません。
自分の作品には愛着が湧いて諦めきれないものですからね。
それでもネタが被らないレーベルに応募するくらいのことはしたほうが良いでしょう。

おわりに

以上です。

今回紹介した新人賞だと昔はオーバーラップ文庫大賞しかWeb応募はできなかったのですが、まさか電撃小説大賞までがWebで投稿できるようになっているとは思いもしませんでした。
これも時代の流れですかね。

印刷という手間が無くなったぶん、新人賞への応募もずいぶんとやりやすくなったのではないでしょうか。
もちろんそれだけライバルが増えることにもなりますが。

これから新人賞を目指す方はぜひとも面白い作品を作ってください。
私はもう応募作品を書かなくなってしまいましたが、一読者として応援しています。