※この記事にはドルアーガの塔とパンタクルのネタバレが含まれています
パンタクルというゲームブックがあります。
ドルアーガの塔ゲームブック三部作に登場した魔道士メスロンがこの作品の主人公です。
ちなみに私がそれらゲームブックで遊んだのはもう30年くらい前の話なので、もちろん文庫本でプレイしていたのですが、今ではKindle版でも遊べるようです。驚きですね。
いろいろな魔法を使って冒険していく楽しさ
パンタクルはその名の通り、『万能章(パンタクル)』によってさまざまな魔法を使い、謎を解いたり敵を倒したりしてゲームを進めていくのが特徴。
魔法は15種類以上あり、それぞれ自分の体を小さくしたり、光を浴びせて目をくらませたり、周囲に火炎の嵐を起こしたり、自分の体力を回復したりといった色々な効果を持っています。
その場その場に適した魔法を選び、それが正解だった時のうれしさはひとしおです。
例を挙げてみると、
敵にいきなり首を絞められた
↓
「魔法で体を小さくすることで逃げられるはず!」
↓
無事に小さくなって抜け出したけど、そのまま敵に踏みつぶされて死亡
強そうな敵が襲い掛かってきた
↓
「火炎の嵐で瞬殺してやんよw」
↓
狭い部屋で使ったために逆に自分が炎にまかれて死亡
……というふうに、使う魔法を間違えるとあっさりと死亡してしまいますが、それもまた面白さのひとつと言えるでしょう。
MUALA=霧荒星
そんな各種魔法の中に『霧荒星(むあらぼし)』という魔法があります。
ドルアーガの塔ゲームブックに出てきたMUALAという呪文がおそらく元ネタなのですが、この霧荒星はギルガメスがメスロンに授けたという設定になっています。
ちなみにその時ギルガメスはメスロンに対して「決して使ってはならない。使う時は死を覚悟せよ」と忠告をしています。
その言葉の通り霧荒星は強力すぎるのか、使うと25ポイントもの魔力を消費してしまいます。ちなみにそれだけの魔力を消費すると基本的にそのまま死亡してゲームオーバーです。
これもMUALAの特徴とほぼ同じなので、一度霧荒星を使ったあとは、それに懲りて二度と使うことなくゲームを進めることになるでしょう。私もそうでした。
が、しかし。
終盤、ドルアーガを彷彿とさせるラスボスが出てくるのですが、ここで私は「今こそ霧荒星を使う時!」と判断しました。
なぜ私がそう判断したのかは、ドルアーガの塔ゲームブックをプレイした方にはおそらくわかっていただけると思います。
霧荒星を使用!
↓
ウッキウキしながら四〇のパラグラフに向かう
↓
いつものように何事も起こらずただ25ポイントの魔力を消費して死亡
……。
…………。
ギルガメス「だから霧荒星使うなって言ったじゃんwww」
だったら授けるなよ(半ギレ)
使っちゃだめと言いつつデビルアックスを渡す村人なのでしょうか? ギルガメスは。
自分がMUALAのせいでさんざん酷い目にあったからといってちょっと酷いと思います。
なお、全パラグラフを読んで確認しましたが、霧荒星は効果を発揮することはないようで、ただ魔力を25ポイント消費してしまうだけの魔法のようです。
ほんとうに、なんでギルガメスはメスロンに霧荒星を授けたんでしょうねw