ある時期に椅子を新しく買いました。
賃貸マンションに引っ越したので、階下に音が響かないようにしたかったのです。
残念ながらそこまで防音性の高い部屋ではなかったので。
以前の物はキャスターつきで動かすだけでガラガラいってましたし、背もたれも駆動式で寄りかかるだけで音がしましたから。
その理由もあり、椅子を探す際は丈夫さと動かした時に音がしないことを優先的に考えました。
やがて頑丈な椅子をゲットできたのですが……座る部分も頑丈だったのが不幸の始まりでした。
硬い椅子だったせいか痔が悪化
使い始めは特に問題なかったのですが、数か月経った頃からお尻が痛くなってきたのです。
元々お尻に痔らしきものがあったのですが、これがものすごく悪化し、もはや椅子に座るのをためらうほど。
一時期はずっと立ったままパソコンを扱っていたくらいです。
さすがにもうこれ以上この椅子に座るのはきつい……でもまだ大して経ってないのに新しい椅子に替えるのもなあ。
柔らかい椅子に買い替えようか、それとも意を決して病院に行こうか、と悩む日々が続きました。
買った椅子は結構高い値段でしたからね。買い替えるという決断すらなかなかできませんでした。
でも病院に行くのもちょっと抵抗がある。
そんな二択で迷っていたのですが、結局答えは出ず、やがて椅子の上にクッションを敷いてみようという折衷案にたどりつきました。
それならそこまで大した出費にもなりませんから。
私はもともと椅子にクッションを敷くという発想のなかった人間なのですが、背に腹は代えられません。
ドーナツ型クッションの効果がすごかった
ドーナツのような穴が開いているタイプなら、ちょうど痔の部分が当たらなそうだし良いのではないかと思い、さっそく行動しました。近場の家具屋に行ってみたのです。
そのお店でサイズ等もちょうど良さそうなものがあっさり見つかり、すぐに買って帰りました。効果が発揮されることを祈りつつ。
そしてさっそく椅子の上にクッションを敷き、恐る恐る腰を落としてみたのですが。
座った瞬間に効果を実感しました。あのうんざりするほどの痛みを感じなくなったのです。
もちろん治ったわけではないのですが、少なくとも座るだけで苦痛ということはなくなりました。
『悪・即・斬』みたいな感じで『座・即・痛』って感じだったのが『座』だけで終わるようになったのです。
こんなことならもっと早いうちから試しておけばよかったです。
1500円くらいですんだので、新しい椅子を買うことに比べればじゅうぶんに安い出費ですし。
それに痔がひどくなるということ以外、椅子そのものに不満があったわけでもないですからね。
クッションのおかげで椅子も買い替えずに済みました。
同じ姿勢で座り続けるのがよくないらしい
ちなみに痔の原因は、椅子が硬い柔らかいといったことよりも、長時間同じ体勢で座り続けるという行為そのものが悪化につながるそうです。
私の場合は家にいる間はこの椅子にずっと座っていたので、それが悪化の原因でしょう。たぶん毎日12時間くらいは座っているはずです。
ただ、買い替える前の椅子は比較的柔らかいものでしたが、座り続けていたからといって痔が悪化するということはありませんでした。
そのため、やっぱり硬いものよりは柔らかいもののほうがいいのかな、と思っています。
念のためクッションを敷いた今でも、ある程度時間が経ったら立ち上がったり、もしくはちょっと横になったりと、同じ姿勢が続かないようにしています。
あの痛みはほんとつらかったです。
座らないと作業がしづらいけれど、座って作業すると悪化し続けるというジレンマ。
今ではその苦しみから解放されて作業もはかどります。