ステルス値上げとは『食品や日用品などを、価格はそのままで、内容量を減らして販売すること』の俗語です。
シュリンクフレーションとも言うそうです。
最近はずっとこの傾向が続いていますね。
私が買うお菓子などもよくステルス値上げの対象になっています。
本質はなにも変わらないはずなのに
値段はそのままでも内容量が減っているということは、実質的には値上げと同じです。
100グラム200円のものを基準に考えてみましょう。
内容量を減らして80グラム200円になった場合と、値段だけを上げて100グラム250円になった場合を比較すると、どちらも1グラムあたりの価格は変わらないことになります。
ではなぜステルス値上げがよく行われるのかというと、世間が通常の値上げを許さないからでしょう。
やはり、ぱっと見で値段が上がっているというインパクトはすさまじいのです。
私はステルス値上げより普通の値上げを望む
私としては内容量を減らすくらいなら価格をあげてもらったほうがまだマシだと思っています。
量は多い方がやっぱり嬉しい
どうせ買うのなら満足いく量を食べたいですからね。
せっかく買ってきたのに、たったこれだけかとがっかりするのは避けたいものです。
決まった量をとる習慣が崩れてしまう
次に、今までのルーティンが崩れてしまうことも気になります。
例えば毎日200ml牛乳を飲みたい場合、1Lの牛乳パックは便利です。ぴったり5回飲めますから。
でもそれがいきなり900mlとかになったら、今まで通り200mlずつだと100ml余ってしまうし、キリよく5回に分けると180mlずつしか飲めなくなってしまいます。
それだとやっぱりちょっと困ってしまいますよね。
企業側の努力があまりに報われなさすぎる
そしてこれが普通に価格をあげて欲しいもっとも大きな理由なのですが、ステルス値上げをする企業側の努力があまりに悲しいことに思えるからです。
内容量を減らしたり、
商品の形やサイズそのものを変更したり、
もしくは原材料を変えたり、
本来なら企業だってそんなことは望まないと思うのです。
堂々と値段をあげられるのならその方が良いに決まってる。
値段を上げるだけなら、わざわざ新しいパックを開発したり食品を小さくする必要もありませんし、楽なはずです。
特に食べ物の形やサイズや原材料ってすごく大事なことだと思うのですよ。
最初にその製品が生まれたとき、その形やサイズや原材料にした理由がちゃんとあったはずなのです。
でもそのままでは赤字になってしまうので、その聖域とも思える場所にメスを入れなきゃいけない。
世の中が通常の値上げを許さないばかりに、回りくどいやり方をしてステルス値上げを行わなければならない。
企業にそんな努力を強制する世間の雰囲気があまりにむごすぎて、そのことが悲しくて仕方ないのです。
でもやっぱり普通に値上げされるとちょっと気になるよね
もっとも、実際に通常の値上げをされたらやっぱり私も買う回数は減るかもしれません。
特にお菓子なんかは生活必需品ではないですからね。私にとっては生活必需品のようなものですが。
上ではしみじみと偉そうなことを述べてますが、結局はこれが現実なのです。
だから企業もステルス値上げせざるを得ないのでしょう。なんてことだ。
ダイエットできると考えよう
それでだんだんと値段据え置きのかわりに量が減っていくお菓子に悲しい気持ちになっていたのですが、最近はステルス値上げも悪くないなと思い始めました。
年のせいもあって以前ほど食べられなくなってきたからです。
それなら量が減って値段そのままのステルス値上げのほうが、ダイエット効果もあってラッキーかなと。
特にポテチのような一度袋を開けたらその日のうちに食べつくしてしまうタイプのものは。
しかしこのままステルス値上げが続くと果たしてお菓子の内容量はどうなってしまうのか……いきつくところにまで行ったら、それこそ袋の中にお菓子が一枚ということになってしまいます。
そんな恐ろしい世の中がやってこないことを祈りつつ。
私は今日もお菓子メーカーを応援するため、チョコやポテチやクッキーやコーラをむさぼりたいと思います。